ビザンチン建築の最高傑作といわれた大聖堂の壁面にはあちこちに有名な聖像のモザイク画が描かれている。
モザイク画は永遠の絵画とも呼ばれ、大理石や石片・色ガラス・タイルの破片が使われ
絵の具のように変色しないという。
悲しみや苦悩の表情まで表現された繊細なモザイク画は心を1000年の昔にタイムスリップさせてしまう。
イスラム教のモスクとなったオスマン時代には
偶像崇拝を禁じたイスラム教の教えに従って多くのモザイク画は漆喰で塗り込められたという。
トルコ共和国になってアヤソフィアは博物館として開放され
漆喰が取り除かれモザイク画が蘇ったという。
漆喰の下から蘇った10世紀頃のモザイク画は今なお金色の輝きをとどめていた。
その金色の輝きは、破砕したタイルの配列を工夫して光の受け方に変化をつけて表現されたと
後になって知って感動再びだった。