”ナポリ ”の街と”ポンペイ”の遺跡


・・・・・”ナポリ ”・・・・・

” 幼い頃から親しんできた数々の「ナポリ民謡」・「ナポリを見て死ね」といわれた”ナポリ”の街。
初めて訪れるのだけれど「ナポリ」はなぜか懐かしい響きさえ感じられる。

優雅な山の美しさと地中海ブルーの海の美しさと
歴史を秘めた街並みの美が調和して一大パノラマを描いていた。
海をバックにした山の雄姿がとりわけ印象的だった。

ソレントやナポリ湾の沖にはカプリ島の島影も望める絶景!


ナポリ


世界遺産
スパッカ・ナポリ(旧市街)


スパッカ・ナポリの路地

”スパッカ”とは「真っ二つに割る」という意味だそうだ。
名前どおり東西に延びる通りが旧市街を二分しているとのこと。



ウンベルト一世のガレリア
世界文化遺産
19世紀末に建設された見事なガラス張り天井の建物で
ナポリの近代化の象徴でもあった。
ショッピングやカフェでくつろぐことができる。



石畳を敷き詰めた直線的な路地
見上げれば洗濯物が・・・
ギリシャ植民地時代に創られたという
古い街並みが続いている。


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ナポリの街は渋滞と駐車違反で有名らしい。 どこの通りも車車・・
狭い通りの両側に二重三重と駐車された車。

内側に駐車した車はどうするの??体当たりして車を押しのけて出るのを見たという人も。
そのせいかどこかへこんだりきずついた小型・中型の車ばかりだ。
旧市街はほとんど信号もない。運転手同士まさに”あうん”の呼吸で走っている感じだ。

車の動きが取れなくなったある交差点で・・・・
窓から身を乗り出し大きな身振り手振りで大声をあげていた一人の運転手。

「こうなったのは俺のせいではないんだ~そんなに俺ばかり見ないでよ・・」っていってるらしい。
みんなが少しづつ車を動かし再びスムーズに走り出した。

ああ!これが”ナポリ”なんだ!。

タクシーに乗ろうものなら急ブレーキ急ハンドルはもちろんのこと石畳をガタガタ走る。
決して乗り心地いいとはいえない。陽気な運転手さんだともう大変!
横を見ながらちらっと前を見て運転もそこそこ??に話がはずむ。

「あっ!あぶない!お願い!前見て前見て~」とヒヤヒヤものだ。

あるタクシーは「ちょっとまって!」といって突然止まる
何事かと思うとガソリンの補給だった。
でもなんだか楽しくなってくる。

ああ!これも”ナポリ”なんだ!。








カフェテラスとおしゃれなマンション




プレビシート広場

王宮前広場




ヌウォブォ城

13世紀にシャルル一世によって建てられ当時は戦いの場だったという。
「ヌウォブォ」とは新しいという意味だそうだ。
卵城に比べてあたらしいという意味で名づけられ新城とも呼ばれている。
内部は博物館となっているそうだ。




">卵城とサンタルチア港



">卵城近景
・・ホテルの室内より撮影・・

卵城は12世紀ノルマン王によって建てられたナポリ最古のお城。

毎朝目覚め室内より、海とサンタルチア港とこの古城の景色を独り占め!
爽やかな目覚め・・・ささやかな幸せ・・の一時だった。

”卵城”ってなぜ???

古代ローマの詩人が城の基礎部分に魔法をかけた卵を埋め
「この卵が割れるとき城もナポリも滅ぶ」と呪文をかけたという伝説から卵城と呼ばれるそうだ。
城内の壁画からは当時の様子が伝わり思いははるか古の世界へ・・・。

ジャパンウィークのクロージングセレモニーはこの古城で行われる予定だ。

卵城近景

卵城内の壁画



サンタルチア港

♪♪月は高く~~空に映え~・・♪♪

ナポリ民謡”サンタルチア”ここがその歌にうたわれた”サンタルチア港”なのだ!!
港を眺めながら♪ラ~ラ~ラララ♪。。と口ずさんだりして・・・

ナポリ民謡といえば・・   ♪・・オ・ソレミオ    ♪・・帰れソレント
                 ♪・・カタリ・カタリ   ♪・・思い出の島カプリ
                   ♪・・さらばナポリ   ♪・・フニクリ・フニクラ

これからナポリ民謡を口ずさむたびに美しいナポリの風景が蘇ってくるにちがいないと思う。  



ナポリのお店とスーパーマーケット。。。。。。。





パスタのお店



イタリアの料理



Pizza:マルゲリータ

ピザはナポリが発祥の地とのこと。ナポリといえば”マルゲリータ”と聞いていた。
さっそく二日目のお昼に味わう事ができた。
トマトソースにモッツレラチーズ、バジルの葉をのせたシンプルなもの。
さすが本場のピザ。生地がふんわりもっちりしておいしかった。
ピザ以外の料理も新鮮な海の幸(タコ・イカ・えび・貝・・)がふんだんに使われさっぱりとしたおいしさだっだ。

”マルゲリータ”はその昔ナポリのピザ職人がマルゲリータ皇女に献上したのが始まりだそうだ。




・・・・・”カメオ ”・・・・・

"カメオ"とはギリシャ語で”浮き彫り”という意味だそうだ。
紀元前にギリシャから技術が伝わっってきたという。

貝や石に浮き彫り彫刻をほどこした小さな芸術品。







カメオの”原貝”と”制作行程”

原材料はアフリカ海岸で採れるマンボ貝・カリブ海で採れるカブト貝。

貝の自然の凹凸にあわせてデザインが決められるそうだ。
貝の内側の茶色と表面の白色のコントラストの繊細で見事な作品が出来上がる。



浮き彫りの技術は世代から世代へ延々と受け継がれ
現在は多くの彫刻家の工房がナポリ近郊にあるそうだ。

ポンペイに向かう途中あるカメオ工房に立ち寄る事ができた。

そこには有名な彫刻家が黙々と制作を・・・・
「ボンジョルノ」の挨拶に優しい笑顔で答えながら・・・・

製作中の彫刻家の親指をみてびっくり!!
台座に固定した貝を支えている左手の親指は3cm?くらいの平らな指先に変型していたのだ。

世界にたった一つの小さな芸術品は緻密な手作業のもとに生み出されているのだった。




・・・・・”イタリア語であいさつ”・・・・・
      せめて挨拶はと思って覚えたいった単語

  ・ヴォンジョルノ・・・・こんにちは・おはよう

  ・ヴォナセーラ・・・・・こんばんは

  ・チャオ   ・・・・・またね・やあ

  ・グラ-チェ ・・・・・ありがとう

  ・アリヴェデルチ・・・・さようなら

イタリア語は基本的にはアルファベット通りの読みができること。
発音がはっきりしていて聞き取りやすく思えたイタリア語。
耳にのこって覚えられた言葉

  ・ミキャーモ。。。・・・私は。。。です。

  ・ボーノ     ・・・おいしい 

  ・オカピート   ・・・はいわかりました

  ・マンマミーア  ・・・Oh My God!


ナポリは紀元前7~6世紀ギリシャ人により建設された。
19世紀イタリア統一までノルマン人やスペインの支配、ブルボン家・・・・・・
とめまぐるしく統治の変遷をくぐりぬけてきた歴史をもつという。

ちょっと旧市街を歩いただけであちこちに歴史の重みが感じられた気もする。
町のたたずまいは何世紀も昔のまま・・・・・
そこに住む人たちは伝統や文化を大切にしながら・・・・
古かろうが不便だろうが少々のことは気にしない!気にしない!・・・・・
そして明るく楽しく陽気に暮らしている。ずっしりとした歴史と魅力が凝縮されたパワフルなまちナポリだった。